怪集用語辞典
怪集特有の用語や言い回し、聞き慣れない言葉などについて解説します。
概念説明の途中で扱い不明の新語/造語が登場場合もありますので、逐次追補していきます。
「これがわからない」というのがあれば、公式BBSの質疑応答スレまでお問い合わせを。
怪集の核になるキーワード。
怪集内では「設定、キーワード、登場人物」などの継承、連続性を指して「因果」と呼ぶ。
作品と作品を繋ぐ関係線のこと。リンク。ブリッジ(2)と同義。
枝を付ける、枝を振る、枝を張る、枝を繋ぐ、のように使う。根を張る、とも。枝、根など植物由来の言葉が頻出するのは、怪集システムのプロトタイプである「遺伝記/2008」のシステム設計時、樹系図が元々は樹の形を採っていたときの名残。
作品内に含まれた設定=因果を、他の作品と繋ぐのが枝。
先攻して発表された作品=親・先祖側として、設定の引用元になるのが上流。その影響を受けて、設定の影響を受ける子・孫側になるのが下流。
Frieve
Editorでは、矢印の向いている先が上流になる。
この図の場合、「仏師」の上流は「はっぱ」、「はっぱ」の上流は「ある記事の齟齬」、「ある記事の齟齬」の上流は「仏師」と、環流状態になっているが、これは同時に書かれた種の場合にのみあり得る状態で、通常はこういう環流状態はない。
また、「紅茶の美味しい喫茶店」は「はっぱ」の下流、ということになるが、「紅茶の美味しい喫茶店」の後に続く「梅の実食えば百まで長生き」は、「紅茶の美味しい喫茶店」の上流にある「はっぱ」の影響は、必ずしも受けていなくてもよい。もちろん受け継いでもよい。
直接接した上流作品の何らかの設定を、因果として引き継いでいればよい。
こうして作品ごとを結んで作られた図を因果地図と呼ぶ。
怪集は、その性質上、「既に発表された作品いずれかと連続している」というルールがある。
スタート前の時点では、既に発表された作品はひとつもないことになるので、便宜的に用意された作品は「種」と呼ばれる。
種は本番開始前までのプレ・オープン期間中はエキジビジョン的なものとしてコメント/トラックバック講評が閉鎖されているが、本番スタート後はコメント/トラックバック講評が解放され、その他の応募作と同様に審査対象に加わる。
種として書かれた作品をプレ・オープン期間中に投下公開することを「種蒔き」と言う。
怪集では、設定的に繋がりを持つ(因果が繋がっている)作品が、それぞれ因果の上流下流と枝で繋がれているが、複数の作品をから集中して枝が繋がれている作品を特にハブまたはハブ作品という。
ハブは「HUB」と同義で、複数の作品の因果が集まるターミナル的な作品という位置づけ。右図で言えば、「F」は「N」「W」「H」その他から枝を繋がれている。
ブリッジ(1)とほぼ同義だが、特に複数作品を繋ぐ大きなウェイトを持つブリッジになっている場合、さらに言えば作品そのものが繋いだ枝の数よりも、他の作品によって後から繋がれた枝の数のほうが多いブリッジを特にハブと呼んで差し支えない。
Frieve Editorは、Music StudioなどMIDIのフリーDAWソフトウェアの開発で知られた小林由幸さん作成による、思考支援用エディタ。カードを関係線で結ぶ、グループごとにラベルを付ける、ラベルごとに統計を取るといった利用方法ができるラベル・エディター。
怪集では、作品ごとの因果の繋がりを動的に表示する方法として、その時点で公開されている作品の因果地図データをFrieve
Editorのデータフォーマットで配信する。
http://www.frieve.com/feditor/