怪集/2009怪集の攻略ガイド
 怪集を自分色に染めるにはどうすべきか?



恐怖小説をただ野放図に募集・発表するというだけではないのが怪集です。
如何にして自分の作品に読者の注目を集めるか?(作家が作家でいられるのは、読者がいてこそです)
如何にして他の作者を自分の作品に続かせるか?(行列は先頭に近いほうが目立ちます)
如何にして設定的に重要な地位に立つか?(全ての道はローマに通じてます)
恐怖小説のコンペであると同時に、ある種の戦略を考えていくこともできます。
怖い小説を書けること、という大前提に立った上で、駆け引きで自分を有利に導くことも可能です。
良いものを書けばいつか誰かが見てくれる――という受け身な謙虚さも良いものですが、シンデレラになるためには、ガラスの靴を置いてくるという戦略も必要です。選ばると選ばるの差とでも言いましょうか。

言うなれば、怪集はスタート時点ではまだ真っ白なシリーズであるわけで、誰が代表的な著者かも定まっていません。
怪集の末席に連なる一人になるのか、怪集を自分色に染めることで「怪集と言えば○○○」と言わしめる、自分自身の代表作にするのか。

以下は、編集者的に見た、作家志望の人のための怪集の活用の仕方でもあります。
我こそはと思う人がいれば、うまうまと怪集を美味しく乗っ取っちゃっていただきたいと思います。

 


どんな話を書いていくべきか?

  1. 早めに書く
  2. 本数を書く
  3. 長い話と短い話、有利なのは短い話
  4. できるだけ多くの作品と連携する
  5. 続きを書かれやすい重要な設定を持つハブ作品になる
  6. 既にある重要ハブ作品同士を繋ぐブリッジになる
  7. 設定の継承は、オチの共有……とは限らない
  8. 何より重要なのは、怖いこと

 

どう審査(講評)するべきか?

  1. 自作やライバルの作品を早めに講評して、その後に続く講評の流れを作る
  2. 自作品に下駄を履かせるのはいいことか悪いことか
  3. ライバルの作品を高く評するか低く評するか
  4. 友人知人を動員して、般審査員の人数を増やす
  5. 公開されたとき後悔しないよう、己を省みる

 


どんな話を書いていくべきか? ――よりたくさん読んでもらうには

(1)早めに書く

(2)本数を書く

(3)長い話と短い話、有利なのは短い話

(4)できるだけ多くの作品と連携する

(5)続きを書かれやすい重要な設定を持つハブ作品になる

(6)既にある重要ハブ作品同士を繋ぐブリッジになる

(7)設定の継承は、オチの共有……とは限らない

(8)何より重要なのは、怖いこと

 

どう審査(講評)するべきか――人間性が試されます

(1)自作やライバルの作品を早めに講評して、その後に続く講評の流れを作る

(2)自作品に下駄を履かせるのはいいことか悪いことか

(3)ライバルの作品を高く評するか低く評するか

(4)友人知人を動員して、自分に有利な一般審査員の人数を増やす

(5)公開されたとき後悔しないよう、己を省みる